WELFARE 福利厚生について
秋田のお米のメッセージ
弊社では、秋田銘産のお米を社員への福利厚生で贈っています。これがお米である理由、そこには代表・小林栄治の思いが込められています
なぜ、福利厚生でお米を贈るのか。それは「私自身の仕事に対する考え方」「ニッポン手仕事図鑑」「地方創生」の3つが関係しています。
ITソリューションをなりわいとして立ち上げた弊社のミッションは、顧客の悩みや希望を聞いて解決に導くことです。社員の面々は、その仕事によってお客様が喜んでくれることにやりがいを感じ、業務に勤しんでくれますが、同時にこの業務では自身の表現や思いをクリエイティブに込めることはほとんどありません。
不満も漏らさず業務に励んでくれる彼らを見ていて、私は胸に一抹の不安を覚えました。このまま受注でものを作る仕事だけをしていたら、徐々にみんなの心はすり減っていき、限界が訪れる。何か自社のオリジナルで表現するものを作っていかなければならない。そう考えていた時に、現在ニッポン手仕事図鑑のディレクターを務める大牧が入社します。彼は、今後のファストコムホールディングスを担う事業として映像制作の必要性を私に訴え、その事業を進めるためには「オウンドメディアを立ち上げるべきだ」と、私に熱く語ってくれました。私が胸に抱いていた思いと、大牧のプランは合致しており、「これは、絶対に何か作るべきだ」と確信します。そして、社員全員で「自分たちが表現したいもの」を何度も話し合い、大牧の地方創生への情熱も合わさって生まれたのが「ニッポン手仕事図鑑」でした。それは私が思う通り、受注だけの仕事では見られない、社員たちの新たな一面や生き生きとした表情を見せてくれました。
さらに、ニッポン手仕事図鑑は様々な行政や地方自治体から評価をいただき、今やファストコムホールディングスを象徴するメディアとなりました。2017年5月には、秋田県鹿角市からの誘致を受け、鹿角オフィスが開設するに至ります。 広がる田園風景、そこでお米を作る人々の謙虚で穏やかな心、そして、長い時間を費やして作られたお米のおいしさ。これらを身をもって感じた時に、改めて日本の情緒あふれるというモノづくりを後世まで残していく必要があると感じたのです。
「ライスワーク・ライフワーク」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
食べるための仕事と、生きるための仕事。直訳すればそういうことなのですが、前者はお金を得るためのラットレースでやりがいを見失いがちになり、仕事をつまらなく感じるが、後者は働いたお金を趣味や自分を成長させるためのツールとして使い、仕事にやりがいを感じるということを指します。
社員たちには「ライフワーク」を行ってほしい、なにはともあれ日々の生活で必要な「ライス=食べること」ことは心配しないでほしい。そう願っています。さらに、今後も続けていくミッション「地方創生」その意味合いをこめて、私は彼らに「秋田のお米」を贈るのです。
株式会社ファストコムホールディングス 代表取締役
小林栄治